福井県を代表する観光スポット「東尋坊」。
日本海に突き出た岸壁であり、大規模な柱状節理が露出。海食崖と日本海との共演が絶景を作り出している。
東尋坊と併せ、周辺の雄島や越前松島、丸岡藩の砲台跡、遊歩道など観光資源と地理について、プロットした地図と解説を掲載。
東尋坊 福井県を代表する坂井市の観光地。東尋坊とその周辺スポット。
東尋坊の特徴と歴史
東尋坊は、およそ1200万年から1300万年前の火山活動によりできたとされる。
当時から、日本海に面しており、海食によって現在の形になった。
世界的にも大規模な柱状節理(溶岩が冷え固まり柱状に亀裂の入った状態)であり、この規模は世界に3ヶ所しかなく、東尋坊にも海外からの観光客も訪れている。
(そのほかの2ヶ所は、スカンジナビア半島のノルウェー西海岸、朝鮮半島の金剛山)
日本海に面した海食崖は、凹凸の海岸線と造り、高さは最大で25m。
上述の通り世界的にも希少な景観から、国の天然記念物、日本の地質百選にも選ばれている。
尚、東尋坊の名の由来は、雄島の大湊神社に以下のように紹介されている。
平泉寺(勝山市にあった霊王山平泉寺という天台宗の有力な寺)にいた東尋坊という素行の悪い僧がいた。民に悪事を行い乱暴を働き、暴れだすと手が付けられずにいたのを、酒に酔わせて東尋坊の絶壁の上から突き落とした。
観光地として人々が訪れるようになったのは、400年程前とされており、戦国時代や江戸時代には、旅行先として東尋坊を選ぶ旅人がいたらしい。
当時から、全国的にも知名度の高かった観光地の1つといわれる。
北陸自動車道金津ICから20分。
電車はJR北陸本線の芦原温泉駅からバス・タクシーで30分ほど。
東尋坊の周辺スポット
東尋坊の近くには、荒磯遊歩道がある。東尋坊に向かって南側から、海岸線に沿って、遊歩道が整備されている。
また、東尋坊の見下ろす岬には日本海唯一の大展望台「東尋坊タワー」がある。海抜100メートル、地上55メートルのタワーで、南側では両白山地の山々、西側には東尋坊と日本海の絶景を展望できる。
東尋坊タワー
特に海側の景色が素晴らしく夕日を見るためにタワーに登る観光客も少なくない。
東尋坊から北に向かうと、上述の東尋坊の名の由来が伝わる大湊神社と、神社のある雄島がある。
雄島は、越前海岸にある島の1つで、周辺にある島の中で最も大きい島であり、島に渡るためには、歩道橋「雄島橋」がかかっている。
島の中には、大湊神社があり、かつては織田信長や明智光秀、さらに歴史をさかのぼると源義経が訪れたと言われる。
雄島から海岸線にそって東に進むと、越前松島水族館と越前松島がある。
越前松島は、宮城県の日本三景「松島」にも引けを取らない、雄大な岩場であり、日本海沿岸の海食崖と岩の小島が点在する。
石橋で岩場を散策するコース、海食洞や観音堂を回るコースなど遊歩道が整備されており、奇岩と洞窟の海岸美を楽しめる。
6月~9月には水平線に沈む夕日が美しい。
更に東には、江戸時代にこの地域を収めていた。丸岡藩の丸岡藩砲台跡がのこっている。
この砲台は、ペリー来航の前年に建造され、当時言われていたロシアからの船の襲来に備えて整備された。
現在では、跡地として広場と石垣が残り、当時の風情を残している。
2 Comments
[…] ※東尋坊はスポット記事があります。 […]
[…] 東尋坊スポット記事 […]