宮城県の観光地・名所・地図: 日本三景・松島から絶景の嵯峨渓。仙台城、瑞鳳殿など伊達政宗の足跡。名湯・鳴子温泉郷と秋保温泉。

 

宮城県の観光地・名所・地図: 日本三景・松島から絶景の嵯峨渓。仙台城、瑞鳳殿など伊達政宗の足跡。名湯・鳴子温泉郷と秋保温泉。

 

宮城県は、日本三景に数えられる「松島」や、日本三大渓谷のひとつ「嵯峨渓」、滝百選の「秋保大滝」など、自然の絶景に恵まれた土地である。

さらに、仙台城(青葉城)や多賀城といった歴史的名所、鳴子温泉郷などの温泉地もあり、多彩な観光資源が点在している。

本記事では、宮城県の観光名所を国指定の名勝や日本百景、百名城、百選に選ばれたスポットを中心に、詳細な地図情報とともに解説する。

宮城県の観光地・名所・地図: 日本三景・松島から絶景の嵯峨渓。仙台城、瑞鳳殿など伊達政宗の足跡。名湯・鳴子温泉郷と秋保温泉。

宮城県の観光地・名所一覧・地図
宮城県の観光地・名所一覧・地図

宮城県の特別天然記念物・名勝・三大〇〇・日本百景

宮城県の観光地として、まず挙げられるのが日本三景「松島」である。

松島
松島

松島湾には260以上の島々が点在し、松尾芭蕉をはじめ多くの文人がその美しさを称賛してきた。

特に「五大堂」や「瑞巌寺」周辺は景勝地として名高く、展望台からの眺望は圧巻である。

松島と浦戸諸島、周辺については、スポット記事を掲載

 

県内には、国の特別天然記念物に指定される「鬼首の雌釜・雄釜間歇温泉」がある。

これは、鬼首カルデラの北東部に現在は枯渇してしまっている。

宮城県と秋田県、山形県にまたがる直径13kmほどの鬼首カルデラの北東部にある間歇温泉で、かつては地中から熱湯が噴き出す自然現象が見られたが、現在は枯れてしまっており活動していない。

鬼首のススキ野
鬼首のススキ野

ただし、周辺には「鬼首温泉」「吹上温泉」といった名湯が点在し、今も観光客に人気のスポットである。

 

また、日本百景には気仙沼湾青根温泉石巻海岸が選ばれている。

気仙沼湾は、リアス式海岸の特徴を持ち、湾内に浮かぶ「大島」が独特の景観を生み出している。

東日本大震災で大きな被害を受けたが、現在は復興が進み、観光資源としての魅力も再び高まっている。

気仙沼湾
気仙沼湾

石巻海岸は、北上川の河口に広がる追波湾(おっぱわん)の沿岸部で、太平洋の荒波が織りなすダイナミックな景観が特徴的である。

石巻海岸(追波湾北上川河口方面)

さらに、日本三大渓のひとつ「嵯峨渓」は、石巻湾の西端に位置し、松島の穏やかな海とは対照的に、鋭い断崖が連なる迫力のある景勝地となっている。

 

嵯峨渓

 

特別史跡には多賀城跡 附 寺跡が、特別名勝には、日本三景の松島がそれぞれ選出されている。

多賀城(多賀城市)
多賀城(多賀城市)

 

国の名勝には、秋保大滝磐司が指定されており、いずれも仙台市西部の名取川上流部にある二口渓谷に位置している。

秋保大滝は後述の通り滝100選に選出されており、磐司は巨大な凝灰岩岸壁である。

磐司(仙台市)
磐司(仙台市)

宮城県の百選(渚、名城、滝、桜の名所)

宮城県には、日本さくら名所100選に指定された「船岡城址公園・白石川堤」がある。

白石川の堤防沿いに約1,200本の桜が並び、春には「一目千本桜」と呼ばれる絶景が広がる。

遠景には雪を冠した蔵王連峰がそびえ、春と冬のコントラストが美しい。

白石川堤(大河原町・柴田町)
白石川堤(大河原町・柴田町)

日本の滝百選には、「秋保大滝」と「三階の滝」の2つが選ばれている。

秋保大滝(仙台市)
秋保大滝(仙台市)

秋保大滝は、仙台市太白区の名取川上流にあり、高さ55mの直瀑が岩肌を流れ落ちる雄大な滝である。

三階の滝は、蔵王町に位置し、落差181mの三段に分かれた滝で、紅葉の名所としても有名だ。

三階の滝(蔵王町)
三階の滝(蔵王町)

また、日本百名城には「仙台城(青葉城)」と「多賀城」、続日本百名城には「白石城」が選ばれている。

白石城(白石市)
白石城(白石市)

仙台城は、伊達政宗が築いた平山城で、城跡には伊達政宗騎馬像が立ち、仙台市街や広瀬川を一望できる絶景スポットとなっている。

仙台城(仙台市)
仙台城(仙台市)

多賀城は奈良時代・平安時代に東北地方の政治・軍事の拠点として栄えた城柵跡で、現在は国の特別史跡に指定されている。

 

さらに、日本の渚百選には、「奥松島」と「十八鳴浜」が選ばれている。

奥松島は松島湾の湾口付近にある浦戸諸島周辺の景勝地で、松島の内湾とは異なる雄大な景観が楽しめる。

十八鳴浜は、気仙沼湾の大島東岸にある鳴き砂の海岸で、砂を踏むと音が鳴る珍しい自然現象が見られる。

 

十八鳴浜

 

宮城県の古社寺・名刹と温泉地

宮城県には、多くの由緒ある寺社が存在する。

仙台市には、伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」があり、桃山文化の華やかな装飾が施された建築が見どころだ。

境内には伊達政宗をはじめとした伊達家歴代藩主の墓所がある。

瑞鳳殿

また、仙台市西部の「定義如来西方寺」は、平清盛の家臣・平貞能ゆかりの寺で、本堂や五重塔、山門などが並ぶ荘厳な空間を形成している。

安産や縁結びのご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れる。

 

定義如来西方寺

 

宮城県の温泉地としては、「鳴子温泉郷」が全国的にも著名である。

鳴子温泉郷は、鳴子温泉東鳴子温泉中山平温泉川渡温泉鬼首温泉の5つの温泉街からなる。

特に、異なる泉質の湯が湧くことで有名で、湯治場としての歴史も長い。

対岸から望む鳴子温泉

 

また、「青根温泉」も名湯のひとつで、仙台藩伊達家の御殿湯として知られる。

蔵王連峰の麓に位置し、豊かな自然に囲まれた静かな温泉地である。

 

県西部の蔵王町には蔵王連峰が連なり頂上付近にはお釜と呼ばれるエメラルドグリーンの火口湖がある。

お釜
お釜

また、400種以上の草花が咲き、ハーブやバラが著名な15万平米のガーデンパーク「やくらいガーデン」や、冬場のケヤキ並木にライトが灯される仙台市定禅寺通りのイルミネーションなど、季節特有の観光地も賑わいを見せる。

定禅寺通り(仙台市)
定禅寺通り(仙台市)

まとめ

宮城県は、日本三景の松島をはじめ、多くの名所や絶景スポットを有する観光県である。

特別天然記念物や国指定の名勝、日本百景に選ばれた気仙沼湾や石巻海岸、三大渓の嵯峨渓など、雄大な自然が楽しめる。

さらに、仙台城や多賀城、白石城といった歴史的名城や、瑞鳳殿、定義如来西方寺などの名刹も見逃せない。

温泉地としては、鳴子温泉郷や青根温泉があり、豊富な湯量と多様な泉質が魅力だ。

宮城県は、自然・歴史・文化・温泉と、さまざまな観光資源が凝縮された魅力あふれるエリアである。

宮城県の観光地・名所一覧・地図
宮城県の観光地・名所一覧・地図

(外部リンク)宮城県のホームページ

(外部リンク)宮城県観光連盟公式サイト「宮城まるごと探訪」