埼玉県の地理・地勢と地図。
埼玉県は、本州のほぼ中央、太平洋よりの内陸部に位置している。
北部は群馬県、栃木県、茨城県と接し、東側で千葉県、南で東京都、南西に山梨県、西に長野県と接しており、長野県の8県に次いで、7県と接する内陸県である。
海には面していないものの利根川、荒川といった大河が貫流し、東側は関東平野が広がっている。
県内40市を有し、日本で一番市の多い都道府県である。
そんな埼玉県の海、山、河川に平野と盆地など、地形、地理についての名前と解説と地図を掲載。
埼玉県の地理・地勢と地図。海、山、河川、平野と盆地。
埼玉県の位置、山など
埼玉県は、東西に長い形をしており、北に群馬県、北東に茨城と接している。
群馬県と茨城県の間に栃木県とも一部接しており、埼玉県・群馬県・栃木県の三県境が国内で唯一というほど平地にあることから、観光地化している。
また、その三県境の2.4km東には栃木県・茨城県・埼玉県の三県境があるが、こちらは河川の中央である。
県の東部は関東平野に含まれ、平地が広がり山は少ない。
西部では関東山地北側を担う秩父山地が広がり、三宝山、甲武信ケ岳、両神山、武甲山、雲取山などがあり、県最高峰は三宝山である。
埼玉県の川、平野と盆地
埼玉県には、利根川水系と荒川水系の2本の一級河川が流れる。
このうち、県の北側で群馬県との県境を形成するのが利根川本流、県東部で千葉県との県境を形成するのが利根川支流の江戸川である。
いずれも、内陸県である埼玉県には河口もなく、利根川の源流が群馬県のため源流もない。(江戸川の源流を利根川との分岐と考えても、埼玉県からは外れている。)
荒川は、県西部の甲武信ケ岳付近に源流を持ち、東流。秩父盆地を北流して、東に流れを変え、さらに南東に向きを変えて東京都に流れ出ている。
秩父盆地北側では景勝地の長瀞渓谷を形成し、関東平野に出た熊谷市では荒川左岸に約500本の桜が植えられており、熊谷桜堤となっている。
熊谷市南東の鴻巣市と吉見町の境界をなす荒川に架かる御成橋で、川幅日本一となっている。
また、江戸川、利根川に並行するように流れる中川など、関東平野を貫流する河川が多数流れており、低地であるため洪水が起きやすく現在も治水工事が行われている。
その他、埼玉県には、上述の御成橋のかかる吉見町には国指定の史跡である横穴墓群「吉見百穴」や、行田市(熊谷市の東隣)にある稲荷山古墳などの埼玉古墳群、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている川越の街並みなど、古くから文化の形成された史跡が数多くある。
また、日本で一番面積の小さい市である蕨市(さいたま市南東)も、県内40市の一端を担っている。
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