北海道(道北)の地理・地勢と地図。
北海道は本土のうちの一つで、日本で最北に位置する都道府県である。
都道府県では最大の面積を持ち、面積第2位の岩手県の5.5倍の面積を有する。
ここでは、そんな北海道の増毛山地、上川盆地、北見盆地より北の地域について掲載する。
北海道道東の海、山、河川に平野と盆地など、地形、地理についての名前と解説と地図を掲載。
北海道(道東)の地理・地勢と地図。海、山、河川、平野と盆地。
北海道(道南・道央)の位置、山、海など
北海道の道南・道央を掲載した記事では、増毛山地、上川盆地、付近までを掲載した。
同様に、北海道の道東を掲載した記事では、北見山地南部渚滑川付近までを掲載したため、当記事では、それ以北について掲載する。
北海道最北端には、日本最北端地宗谷岬があり、樺太と北海道本島の間に宗谷海峡が通っている。
宗谷海峡は日本海とオホーツク海を結ぶ海で、日本海側には、礼文島、利尻島が浮かび、利尻島と北海道本島の間に利尻水道がある。
宗谷岬から東はオホーツク海が広がっており、なだらかに弧を描きながら、海岸線が北西から南東に延びている。
内陸に目を向けると、利尻水道がずっと南下した日本海に近いところに増毛山地があり暑寒別岳を主峰としている。
増毛山地の北東を南端として、天塩山地が北に延びており、ピッシリ山や三頭山がそびえる。
天塩山地の北には宗谷岬にむかって宗谷丘陵が広がり北下がりの緩やかな丘陵地帯が広がる。
宗谷丘陵
北海道稚内市の宗谷岬南部に広がる丘陵地帯。明治期の山火事によって樹木が消失した。気温が上がらず強風が吹くため、現在も樹木が回復していない。樹木にさえぎられることなく、肉眼で周氷河地形を見ることができる(Wikipedia:宗谷丘陵)
オホーツク海側には北見山地が南北に延びており、南側が高く北と東が低くなっており、その傾斜がオホーツク海の大陸棚まで続いている。
山地の北側に函岳、南側に天塩岳、真ん中付近にウェンシリ岳があり、日本海とオホーツク海の分水嶺となっている。
函岳山頂付近
そのほか、増毛山地から石狩平野を挟んだ東側には幌内山地があり、菱刈平野と上川盆地を隔てている。
北海道(道北)の河川、平野と盆地
北海道道北地域には、これまでの道南・道央の記事、道東の記事に掲載していない河川としては、天塩川が一級河川である。
北見山地南側の天塩岳付近を源流として、名寄盆地を貫流。
天塩山地を抜けて天塩平野を流れ日本海に出ている。
上流部は林業が営まれ、名寄盆地ではチョウザメやサケの養殖、下流部の天塩平野では畜産が盛んである。
道内では石狩川について2番目の長さで、全国的に見ても4番目に長い河川だが、支流が少ない。
天塩川下流部の天塩平野の北には、稚内市の広がる幕別平野があり、宗谷丘陵を挟んだオホーツク海側には頓別平野が広がっている。
天塩川中流部の名寄盆地の南には、石狩川上流部が貫流する上川盆地があり、旭川市がある。
北海道の地理