北海道の地理・地勢と地図。
北海道の3分割個別ページと併せて、それらのページに記載の河川や海山に加え、山脈や海域など分割ページにまたがっているものや、分割ページでは記載しきれなかった部分ついて記載。
詳報や各地域別(中南部、東部、北部)の地理・地形・地図はそれぞれのページに記載の通り。
北海道の地理・地勢と地図。山、河川、海湾、半島や岬、平野と盆地。
北海道の位置、海や湾、半島など
北海道は日本の北端に位置する都道府県で、本土4島の北海道島の全域と、その周辺の島々を道域としている。
北海道島は東西約500㎞、南北約450㎞の大きさを持ち、四国の4倍、九州の2倍ある。
同じ道内でも、西側の札幌市と、東側の釧路市は250㎞離れており、これは東京-名古屋間とほぼ同じである。
その他の地域であれば、広島市ー神戸市、北九州市ー鹿児島市、佐田岬(四国最西端)ー鳴門海峡大橋の距離とほぼ同じになる。
南西部の渡島半島南部では、南部で西側の松前半島、東側の亀田半島に分かれており、南海岸は津軽海峡を介して本州を望む。
松前半島側の西側は日本海に接し、亀田半島の東側は太平洋である。
西側にぐるりと回る渡島半島は東海岸で内浦湾を包み、湾の東端には地球岬が飛び出している。
地球岬から海岸線は北に突の弧を描いて、太平洋に突き出した襟裳岬へと長い海岸線を形成している。
襟裳岬からは北東に向かって海岸線を伸ばし、道の東端付近では根室半島を伸ばし、突端に納沙布岬がある。
根室半島の北に回ると、国後島との間に根室海峡があり、海峡の北側は世界遺産の知床を有する知床半島が、北東に延びている。
知床半島以北は、海岸線が北西に延び、オホーツク海に面している。
北海道島最北端(日本の最北端)には、宗谷岬があり、樺太との間には宗谷海峡で隔たれている。
宗谷岬を西に回ると、沿岸に利尻島と礼文島があり、日本海に面した海岸線が南へと続く。
沿岸に近い増毛山地を過ぎたところで、北西に開けた石狩湾があり、湾の西側には積丹半島と突端の積丹岬が日本海に突き出ている。
半島の西は、渡島半島につながり、西に膨らんだカーブの海岸線に沿って、松前半島、津軽海峡へと続く。
北海道の山、山脈、高原、山地
北海道は、中央部に大きな山塊が集中しており、南北に山地・山脈が縦断している。
西部では、大規模な山地等はないものの、名峰が点在している。
渡島半島南側には、松前半島に大干軒岳、亀田半島側には、駒ヶ岳、横津岳、恵山、函館を望む函館山などがある。
渡島半島中部には、遊楽部岳、狩場山のある狩場山地。
内浦半島北側から積丹半島付近には、ニセコアンヌプリ、余別岳、洞爺湖南の有珠山に、同北の羊蹄山、ホロホロ山、無伊根岳、樽前岳、恵庭岳、札幌岳、余市岳、手庭山などが林立している。
その東側には、北側の石狩平野と、南の勇払平野の間に馬追丘陵、その東には夕張岳や芦別岳有する夕張山地、石狩湾の北東には暑寒別岳のある増毛山地や、ピンネシリがある。
道中央部には、夕張山地の南東に日高山脈が伸びており、芽室岳、幌尻岳、カムイエクチカウシ山、ペテガリ岳などが位置する。
日高山脈の北東側には十勝連山、トムラウシ、大雪山など大雪山系の山々、ニセイカウシュッペ山、武利岳、石狩岳、ニベンツ山、喜登牛山など、石狩山地の山々が固まって山塊を形成している。
中央部の山塊の北側には函岳、ウエンシリ岳有する北見山地、北見山地の西側には名寄盆地を挟んで天塩山地があり、こちらはピッシリ山や三頭山を有する。
天塩山地の北側は宗谷丘陵で、周氷河地形がみられる。
道の東側には、南部に白糠丘陵、根釧台地などがあり、山としては阿寒湖周辺の雄阿寒岳、雌阿寒岳、摩周湖南にカムイヌプリ、知床半島基部に斜里岳、知床半島中央には羅臼山などがそびえている。
北海道の河川と平野、盆地
平野や河川に目を向けると、南西部渡島半島では、亀田半島の南側基部に函館市や北斗市のある函館平野がある。
渡島半島基部西側には、後志利別川(しりべしとしべつがわ)がある、さらに北側では、ニセコアンヌプリや羊蹄山周辺を流れる尻別川が日本海に河口を持っている。
内浦半島の北側には、洞爺湖が、洞爺湖の北東部には石狩川支流の千歳川上流部である支笏湖がある。
その石狩川は、石狩湾に河口を持つ川で、流域面積は日本2位、長さは日本3位の川である。
石狩川は、その本流と豊平川、千歳川、夕張川、幾春別川などの支流とともに、石狩湾の湾奥沿岸とその奥に石狩平野を広げている。
石狩川のさらに上流では、富良野盆地から流れる空知川と合流。
さらにさかのぼると、本流は上川盆地を抜け、源流は大雪山の南東に回り込み、石狩岳の西斜面を源流としている。
石狩川下流が広がる石狩平野の南部には、馬追丘陵を挟んで勇払平野が太平洋側に広がっている。
勇払平野は、千歳川中流部と、鵡川、沙流川の下流部が貫流している。
東部では、日高山脈の東側に十勝平野が広がっており、十勝連山を源流とする十勝川とその支流利別川が貫流している。
十勝平野の東には白糠丘陵があり、さらに東には釧路平野と釧路湿原が広がっている。
釧路平野と釧路湿原には、釧路川が貫流している。
屈斜路湖を源流とした流れは、釧路湿原の湖沼や流路を併せ、大きく蛇行しながら下流の釧路平野へと向かっている。
釧路川源流の屈斜路湖の南東には摩周湖、南西には阿寒湖があり、釧路平野東の根釧台地を超えると、根室半島基部の北側には汽水湖の風連湖がある。
道東部のオホーツク海沿岸には、能取湖やサロマ湖があり、南東から網走川、常呂川、湧別川、渚滑川の河口が続く。
このうち、常呂川は石狩山地を源流とする河川で、途中北見盆地を貫流している。
道北部では、利尻水道南東に河口を持つ天塩川があり、天塩平野が広がっている。
天塩川は天塩山地の北端部を抜け、名寄盆地を貫流、北見山地南部の天塩岳に源流を持つ。
そのほか、宗谷岬の南西部、宗谷丘陵北側には、幕別平野、宗谷丘陵東部のオホーツク海沿岸には頓別平野が広がっている。
各地方別(南西部、東部、北部)頁は下記の通り。
(外部リンク)北海道(Wikipedia)