天然もの漁獲量vs養殖もの漁獲量 車エビ、鰻、ふぐ
車エビ、鰻、ふぐの漁獲量についての色分け地図です。
天然漁獲量と養殖漁獲量の比較、各都道府県での漁獲量の分布などです。
天然ものをこちらの県が一番獲ってるのに、養殖だとこっちの県がシェア50%越え、などの事項が確認できます。
色分け地図なので、どの都道府県の漁獲量が多いか一目瞭然となりました。
天然車エビの漁獲量分布と、養殖車エビの漁獲量分布
まず、車エビについてです。天然ものの漁獲量は下記地図の通り、愛知県が一番多い水揚げ量があります。
愛知県が全体の30%、愛媛県が22%、福岡県13%の水揚げがあります。
以下、大分県、熊本県、長崎県での漁獲が比較的多くなっています。
愛知県での水揚げが最大で、そのほかは九州、四国が多く、東北や北海道はほとんどない状況です。
次に、養殖車エビの水揚げ量です。
次に、養殖車エビの水揚げ量です。
トップは沖縄で、全国の養殖車エビの1/3は長崎県産となります。(シェア36%)
次いで、熊本県、鹿児島県、山口県の順で多く、九州で全体の90%の水揚げとなります。
山口県に次いでは、長崎県で、それ以外の都道府県での水揚げは記録されていません。
天然ものではトップだった愛知県も、養殖漁獲量は0となっています。
天然ウナギの漁獲量分布と、養殖ウナギの漁獲量分布
次に、鰻の漁獲量についてです。
天然ものは、養殖ものに比べるとごくごく少ない(天然64t。養殖16647t)漁獲量で推移しています。
漁獲があるのは茨城県、島根県、岡山県と、九州・四国。
茨城県が全体の20%、島根県が15%の水揚げです。
九州と四国で全体の37.52%の水揚げがあります。
養殖物になると、トップは鹿児島県。全体の42.39%の水揚げとなっています。
次いで、愛知県、宮崎県が続きます。
ウナギが名産の浜松市を要する静岡県は、宮崎県に次いでの漁獲量で、全体の9.23%を生産しています。
名産だといって、多く水揚げがあるかどうかは別の様です。
天然フグの漁獲量分布と、養殖フグの漁獲量分布
最後にフグ(複数種)の比較です。
まずは、天然フグの漁獲量分布から。
トップは北海道、割合では全国の1/4が北海道産となります。
次いで、石川県、(12.13%)、山口県(7.47%)、新潟県(6.09%)と続きます。
フグが有名な下関のある山口県は、天然ものは全国3位でシェアは7.47%でした。
全国的には、福岡県や四国地域、東北地域での水揚げがあります。
養殖フグは、下記の通り分布しています。
長崎県での水揚げが多く全国の52%の水揚げがあります。
次いで、熊本県(15.43%)、大分県(8.28%)と続きます。
天然ものは全国で広く水揚げがあったのに比べると、長崎県のその半分が集中しているほか数県で水揚げがあるだけで、38都道府県での水揚げはゼロとなっています。
参考: 政府統計より e-stat