長崎県の地理と地図:島原半島、西彼杵半島、平戸に五島列島。多島美と半島が織りなす、豊かな海岸線
長崎県は九州の西部に位置し、島々と半島が入り組んだ複雑な地形を持つ。
県内には970を超える島々が点在し、日本一の島の数を誇る。
さらに、長大な海岸線と多様な地形が特徴的であり、平地が少なく山地が多い。
この記事では、長崎県の地理的特徴を詳しく解説し、島原半島、西彼杵半島、北松浦半島などの地域についても言及する。
長崎県の地理と地図:島原半島、西彼杵半島、平戸に五島列島。多島美と半島が織りなす、豊かな海岸線
長崎県の地理と半島の特徴
長崎県は九州の最西部に位置し、東に佐賀県と有明海、南に熊本県天草地方、西に五島列島と東シナ海、北には壱岐水道と対馬海峡を望む。
県内の大部分は山地であり、平地は少ない。
特に山岳地帯が多く、急峻な地形が広がっている。
そのため、県全域で平地が限られており、都市や農地は限られた場所に集中している。
### 島原半島
島原半島は長崎県の南東部に位置し、中心には雲仙岳がそびえる。
この半島は火山活動によって形成され、平成新山を含む三峰五岳が連なる。
雲仙岳は長崎県内で最も標高が高い山々であり、特に普賢岳は平成の噴火で新たな山頂が形成されたことで知られる。
島原半島は、豊かな自然と共に、温泉や観光地としても人気が高い。
半島基部の雲仙市北部と諫早市に囲まれて、干拓事業の進む諫早湾がある。
### 西彼杵半島
西彼杵半島は、長崎市を基部に持ち、大村湾を囲むように北西に伸びる半島である。
この半島は、針尾瀬戸を通じて佐世保市と結ばれており、西海橋と新西海橋が架かっている。
長崎半島の先端には、軍艦島で知られる端島があり、歴史的な遺産として注目されている。
また、半島全体が起伏に富んだ地形を持ち、自然の景観が豊かである。
### 北松浦半島
北松浦半島は、長崎県の北部に位置し、周囲に多くの島々が点在している。
この地域には鷹島、福島、的山大島、平戸島、生月島があり、それぞれの島々が橋で結ばれている。
特に平戸島と生月島は、観光地としても知られ、多くの歴史的建造物や自然景観が残されている。
北松浦半島は、海と山が織りなす複雑な地形が特徴であり、豊かな自然と歴史が調和した地域である。
針尾瀬戸、大村湾・佐世保湾、針尾島
### 針尾瀬戸とその橋梁
針尾瀬戸は、西彼杵半島と針尾島を隔てる狭い海峡で、佐世保湾と大村湾をつなぐ重要な水路である。
この瀬戸には、西海橋と新西海橋が架かり、車両交通を支える重要なインフラとして機能している。
これらの橋は、景観的にも優れた位置にあり、特に潮流の速さが特徴で、観光名所としても人気が高い。
### 針尾島の地理的役割
針尾島は、佐世保湾と大村湾の間に位置し、歴史的に重要な軍事拠点であった。
現在では、その自然景観と歴史的価値が注目され、観光地としての役割も担っている。
針尾島から針尾瀬戸を渡ると、西彼杵半島へアクセスでき、その途中で見られる景色は、長崎県の豊かな自然を象徴している。
### 大村湾と佐世保湾
大村湾は、西彼杵半島によって囲まれた内海で、静かな波と豊かな自然が広がる。
漁業が盛んで、湾内にはいくつかの小島が点在している。
佐世保湾は、九十九島と呼ばれる小島群が集まる美しい湾で、軍港としても知られている。
九十九島は自然が作り出した美しい景観を誇り、観光客にも人気のエリアである。
九十九島を擁する佐世保市の西部には、九州最西端地である神崎鼻がある。
九州最西端は、日本の本土の最西端である。
西彼杵半島西海市から40km西には、五島灘を挟み五島列島が連なる。五島列島は、宇久島、小値賀島、中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島など大小140程の島が群島を形成している。
日本一の島々と海岸線
長崎県は、日本一の島の数と長い海岸線を持つ県である。
壱岐島、対馬、五島列島、九十九島などがその代表例で、海岸線の総延長は北海道に次いで全国第2位である。
これにより、長崎県は海と密接に関わる地形を持ち、その風景は訪れる人々に深い印象を与える。
また、大きな半島や本土から島、または島同士を結ぶ為、海上橋が多い。
針尾瀬戸にかかる西海橋と新西海橋。
ちなみに、両橋はは、300m弱の距離で並ぶ。
西彼杵半島と寺島、寺島と大島を結ぶ寺島大橋や大島大橋。
平戸島と本土を結ぶ平戸大橋、平戸島と生月島を結ぶ生月大橋。
長崎港口にかかる女神大橋、長崎半島西部と伊王島を結ぶ伊王島大橋など。
これら、この項で掲載した橋は全て海の上にかかった海上橋となる。
関連項目:九州地方の地理・地形・地図
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