【西日本編】残したい「日本の音風景100選」。海や川、鳥・昆虫。鐘や祭、産業・生活・文化が鳴らす「音の風景」【地図2分割西日本版】

 

「音の風景100選」の西日本編。

環境省が募集・選定した、各地域で人々がシンボルとし、大切に思っている「音の風景」の100選。海で波や潮が鳴らす音、砂浜、磯、海岸の音。川や湖で聞こえる虫、鳥、動物の鳴き声や羽音。産業や文化が鳴らす生活の音。寺の時報、神社の祭囃子など後世に残したい「音の風景」

そんな、「音の風景100選」を地図にプロットしました。

地図の大きさの観点から、全国2分割とした「西日本編」です。

北・東日本は、北・東日本編へ記載されています。

 

【西日本編】残したい「日本の音風景100選」。海や川、鳥・昆虫。鐘や祭、産業・生活・文化が鳴らす「音の風景」【地図2分割西日本版】

西日本の「音の風景100選」マップ
西日本の「音の風景100選」マップ

 

近畿地方

 – 三重県
伊勢志摩の海女の磯笛
(鳥羽市、志摩市)
海女が水面に出た際の呼吸法による吐息の音を「海女の磯笛」という。(4月~9月)
 – 滋賀県
三井の晩鐘
(大津市)
琵琶湖を望む三井寺の時報の鐘。近江八景の一つ。(通年)
彦根城の時報鐘と虫の音
(彦根市)
彦根城内にある時報の鐘。彦根山一帯のヒグラシやスズムシ、マツムシなど。(鐘は通年。虫は夏~秋)
 – 京都府
京の竹林
(京都市)
嵯峨野、洛西に広がる竹林が風にそよぐ音。葉が波打ち、擦れる柔らかい音。(通年)
るり渓
(南丹市)
高原にある渓谷。滝や樹々の音、四季折々の風景と音がある。(通年)
琴引浜の鳴き砂
(京丹後市)
代表的な鳴き砂の浜。「キュッキュッ」と音が鳴る。(通年)
 – 大阪府
淀川河川敷のマツムシ
(大阪市)
淀川河川敷の草むらの暗闇に響くマツムシの澄んだ鳴き声。(秋)
常光寺境内の河内音頭
(八尾市)
夏に開催される常光寺境内での河内音頭(盆踊り)の音。(8月23日、24日)
 – 兵庫県
垂水漁港のイカナゴ漁
(神戸市)
イカナゴ漁の船の水音、ウィンチの響き、イカナゴを狙うカモメの声など漁港の音。(2月下旬~4月下旬)
灘のけんか祭りのだんじり太鼓
(姫路市)
松原八幡神社と御旅山のけんか祭の喧騒。だんじり太鼓の音など。(10月14日、15日)
 – 奈良県
春日野の鹿と諸寺の鐘
(奈良市)
早朝の春日野の鹿の声。興福寺や東大寺の時報の鐘。(通年)
 – 和歌山県
不動山の巨石で聞こえる紀ノ川
(橋本市)
不動山山頂の巨石の穴から聞こえる「あの世の音、この世の音」。(通年)
那智滝
(那智勝浦町)
日本三名瀑「那智滝」。落差133mの落水の轟音。多雨の時期は特に豪快。(通年)

 

彦根城の鐘(滋賀県)
彦根城の鐘(滋賀県)
京の竹林(京都府)
京の竹林(京都府)
琴引浜(京都府)
琴引浜(京都府)
垂水漁港(兵庫県)
垂水漁港(兵庫県)
春日野の鹿(奈良県)
春日野の鹿(奈良県)
那智滝(和歌山県)
那智滝(和歌山県)

中国・四国地方

 – 鳥取県
水鳥公園の渡り鳥
(米子市)
中海に面する水鳥公園で集団越冬するコハクチョウやガン、カモの鳴き声。(10月~3月)
三徳川のせせらぎとカジカガエル
(三朝町)
清流の黄昏時の澄んだ笛の様なカジカガエルの鳴き声。(初夏~初秋)
因州和紙の紙すき
(鳥取市)
紙漉きの「チャポン、チャポン」と水と簀桁(漉道具)の当たる音。(通年)
 – 島根県
琴ヶ浜海岸の鳴き砂
(大田市)
琴ヶ浜海岸の鳴き砂。夏は海水浴や盆踊りで賑わう。(通年)
 – 岡山県
諏訪洞・備中川のせせらぎと水車
(真庭市)
鍾乳洞「諏訪の穴」の奥から湧く水音と清流にかかる水車の音。(通年)
新庄宿の小川
(新庄村)
出雲街道新庄宿の道の両脇に流れる用水のせせらぎ。(通年)
 – 広島県
広島の平和の鐘
(広島市)
毎年8月6日に鳴らされる平和を願う鐘の音。(8月6日の式典)
千光寺驚音楼の鐘
(尾道市)
「音に名高い」千光寺の鐘。「一里聞こえて二里ひびく」といわれる。(通年)
 – 山口県
山口線のSL
(山口市・島根県津和野町間)
冬季を除き運航される「貴婦人SLやまぐち号」。小郡~津和野を走る。(3月~11月)
 – 徳島県
鳴門の渦潮
(鳴門市)
春と秋の大潮の時期に最大となる渦。轟音をたて、交わり流れ、消え生まれる。(春、秋の大潮時期)
阿波踊り
(徳島市他)
阿波踊りの練習の音など。阿波踊りの三味線が奏でる「ぞめき」の音など。(7月~8月中旬)
 – 香川県
大窪寺の鐘とお遍路さんの鈴
(さぬき市)
霊場第88番札所。旅を締めくくる鐘と、お遍路さんの鈴の音。(通年)
満濃池のゆるぬきとせせらぎ
(まんのう町)
日本最大の灌漑用溜池。取水栓を抜く豊作祈願儀式後の水の放出される音。(6月13日から1週間)
 – 愛媛県
道後温泉振鷺閣の刻太鼓
(松山市)
道後温泉本館振鷺閣の時報の太鼓。湯の街の一日の始まりを告げる。(通年)
 – 高知県
室戸岬・御厨人窟の波音
(室戸市)
御厨人窟と呼ばれる海蝕洞の中で響く波の音。地鳴り、地響きにも似た音。(通年)
三徳川(鳥取県)
三徳川(鳥取県)
琴ヶ浜海岸(島根県)
琴ヶ浜海岸(島根県)
平和の鐘(広島県)
平和の鐘(広島県)
千光寺驚音楼の鐘(広島県)
千光寺驚音楼の鐘(広島県)
鳴門の渦潮(徳島県)
鳴門の渦潮(徳島県)
阿波踊り(徳島県)
阿波踊り(徳島県)
大窪寺とお遍路さ(香川県)
大窪寺とお遍路さ(香川県)
御厨人窟から見た海(高知県)
御厨人窟から見た海(高知県)

九州地方

 – 福岡県
博多祇園山笠の舁き山笠
(福岡市)
山笠の引手の掛け声、水しぶき、博多祝い唄などが一体化した夏の風物詩。(7月上旬から開催)
観世音寺の鐘
(太宰府市)
日本最古といわれる鐘の音。大宰府の街に響く時報の鐘。(通年)
関門海峡の潮騒と汽笛
(北九州市、山口県下関市)
日本海と瀬戸内海をつなぐ潮流の激しい海峡。潮騒と行きかう船の汽笛。(通年)
 – 佐賀県
唐津くんちの曳山囃子
(唐津市)
10月から始まる練習や11月頭の当日のお囃子、曳山のきしむ音。(10月~11月上旬)
伊万里の焼物の音
(伊万里市)
陶石を砕く臼の音や轆轤の音、焼窯に火の入る音など。(通年)
 – 長崎県
山王神社被爆クスノキ
(長崎市)
境内を覆う被爆を記憶する楠の葉擦れの音。(通年)
 – 熊本県
通潤橋の放水
(山都町)
石造りの水道橋中央から放水される水が踊る豪快な音。(放水時)
五和の海のイルカ
(天草市)
港から10分ほどでみられる野生のイルカの群れ。イルカの声や、泳ぐしぶきの音。(通年)
 – 大分県
小鹿田皿山の唐臼
(日田市)
水力を用い鹿威しの原理で杵を動かす。流水の音と臼を突く音。(通年)
岡城跡の松籟
(竹田市)
「荒城の月」のモチーフとされる岡城址。そこにある松の老木を吹き抜ける風の音。(通年)
 – 宮崎県
三之宮峡の櫓の轟
(小林市)
三之宮峡の岩に囲まれた滝壺に落ちる水が淵に響きとどろく独特の音が聞ける。(通年)
えびの高原の野生鹿
(えびの市)
動物の宝庫であるえびの高原。野生鹿が群れで行動し、その鳴き声が響く。(通年)
 – 鹿児島県
出水のツル
(出水市)
1万羽以上が飛来する全国有数の越冬地。鶴の羽音、鳴き声などの音。(10月~3月)
千頭川の渓流とトロッコ
(屋久島町)
屋久島の千頭川の渓流に沿って走る森林軌道のトロッコの音。(定期運航の時)
 – 沖縄県
後良川周辺の亜熱帯林の生き物
(竹富町)
マングローブの森で聞こえるアカショウビン、オオクイナなどの声。(1月~9月)
エイサー
(うるま市)
旧盆の先祖供養に唄い踊る。太鼓や三線、エイサーの唄の音。(旧暦7月15、16日)
観世音寺の鐘(福岡県)
観世音寺の鐘(福岡県)
関門海峡と行きかう船(福岡県)
関門海峡と行きかう船(福岡県)
伊万里の登り窯(佐賀県)
伊万里の登り窯(佐賀県)
山王神社被爆クスノキ(長崎県)
山王神社被爆クスノキ(長崎県)
通潤橋の放水(熊本県)
通潤橋の放水(熊本県)
岡城天守台(大分県)
岡城天守台(大分県)
三之宮峡の櫓の轟(宮崎県)
三之宮峡の櫓の轟(宮崎県)
出水のツル(鹿児島県)
出水のツル(鹿児島県)
後良川のマングローブ(沖縄県)
後良川のマングローブ(沖縄県)
エイサー(沖縄県)
エイサー(沖縄県)
西日本の「音の風景100選」マップ
西日本の「音の風景100選」マップ

日本の音風景100選

日本の音風景100選(にほんのおとふうけいひゃくせん)は、1996年に当時の環境庁(現・環境省)が「全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)」を広く公募。「日本の音風景検討会」の選定審査の結果に基づき、これらの応募のうちから音環境を保全する上で特に意義があると認められる100件を選定したもの。(Wikipedia)


音の風景100選(環境省サイト)

北・東日本は、北・東日本編へ記載されています。

 

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