「男鹿半島」と「八郎潟」
秋田県西部、日本海に突き出た男鹿半島と、その基部の干拓地である八郎潟。
男鹿半島、八郎潟と併せ、半島内や干拓地内のスポット、観光資源と地理について、プロットした地図と解説を掲載。
「男鹿半島」と元日本2位の広さの湖だった「八郎潟」
「男鹿半島」と「八郎潟」
秋田県の西部で日本海に突き出た男鹿半島。もともとは半島中央に位置する寒風山が、火山島であり陸続きではなかった。
火山活動による陸地の拡大と、北部の米代川と南部の雄物川からの堆積物で、2本の砂洲でつながった陸繋島となる。
寒風山と2本の砂洲に囲まれた海域が汽水湖である八郎潟が形成され、日本で琵琶湖に次ぐ2番目の広さを持った汽水湖であった。
その後、大部分が干拓され、現在は陸地となり大潟村になっている。
八郎潟には、北緯40度、東経140度の交会点がある。
干拓され陸地となったことで、10度単位の公会点が陸上にある日本唯一の場所となった。
男鹿半島は、前述の通り中央部に寒風山がそびえる。
西部には男鹿三山と呼ばれる真山、毛無山、本山がそびえる。
また、半島の北西部には太古の火山口である一ノ目潟、二ノ目潟、三ノ目潟の3つの湖と戸賀湾がある。
八郎潟の北側伊根町から男鹿市に向け、国道101号線通る。
101号線は、寒風山の西部で南東に、男鹿市から東に向かい、ちょうど八郎潟の西側をぐるりと回る形で走っている。
半島の南側には、男鹿市までJR男鹿線が奥羽本線から分岐して走っている。
奥羽本線は、国道7号線とともに八郎潟の東側を通っている。
併せて、7号線の更に東側に秋田自動車道が走っている。
男鹿半島の文化と観光
なまはげが有名な地域で半島西部にはなまはげ館がある。
また、半島南岸の101号線沿い、男鹿大橋のたもとには巨大なまはげ像がそびえている。
なまはげは、200年超の歴史があり「来訪神:仮面・仮装の神々」の一部としてユネスコ無形文化遺産、「男鹿のナマハゲ」として国の重要無形文化財に選出されている。
男鹿市の真山神社ではなまはげが登場する祭を神事としてろい、観光用にはナマハゲが体験できる「男鹿真山伝承館」がある。
半島の南西部には、赤神神社があり、五社堂が重要文化財に指定されている。また、鬼が組んだという999段の石段がある。
半島西部の男鹿三山は古くから山岳信仰の霊場とされている。
男鹿半島、八郎潟の周辺スポット
そのほか、周辺スポットとしては、男鹿半島北端部の入道崎、戸賀湾南側の男鹿水族館GAOなどがあげられる。
男鹿水族館GAO
上述の二ノ目潟や戸賀湾を望む八望展望台や男鹿温泉郷などが半島北西部に位置している。
西部海岸から南部にかけては、白糸の滝、門前大滝、ゴジラ岩、鵜ノ崎海岸など景勝地が多い。
門前大滝
また、半島の南部、寒風山南側の丘には脇本城跡がある。
安東氏の居城だった山城の跡で、多数の曲輪や土塁の跡などが確認でき、東側に延びる砂洲部分を見下ろす高台にある。
脇本城址
半島基部の大潟村には、上述の交会点や、大潟冨士、桜並木と菜の花ロードなどがある。
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