栃木県の地理・地勢と地図。
栃木県は本州の中央よりやや北に位置し、群馬県・茨城県と同じ「北関東地方」に分類される。
大きさとしては東西に84km、南北に98kmで、楕円のような形をしている。
北は福島県、東は茨城県と接し、南は埼玉県、西は群馬県と接する。隣接するのは全て陸なので、海が無い内陸県である。
そんな栃木県の海、山、河川に平野と盆地など、地形、地理についての名前と解説と地図を掲載。
栃木県の地理・地勢と地図。海、山、河川、平野と盆地。
栃木県の位置、川、山など
栃木県には主に3つの山地がある。北から西にかけて隣接する福島県・群馬県側に存在する下野山地、足尾山地と、東に隣接する茨城県側に存在する八溝山地である。
県北に位置する那須山から、県西に位置する高原山や男体山にかけては、火山フロントが構成されている。
そのため、この辺りは温泉が多く存在し、那須温泉や鬼怒川温泉などが有名である。
また日光連山と呼ばれる男体山や日光白根山などは標高2000mを超える。
男体山のふもとに位置する中禅寺湖は、山の噴火によりできたものだが、現在では遊覧船に乗りながらのどかな風景を楽しむことができる。
中禅寺湖東端から500mほど下流には日本三名瀑「華厳の滝」がある。
また埼玉県と茨城県の一部に隣接する地域は関東平野であり、南の方が標高は低くなりひらけている。
河川の多くは、水源が北部の山岳地帯であり、那須岳を水源とした那珂川や、鬼怒沼を水源とした鬼怒川が県南に向かって流れている。
標高の高い山岳地帯から、低い平野に川が流れているため、途中には扇状地をみることができる。
有名なものとして、北部の那須塩原市と大田原市を含む那須野が原に、広大な那須野原扇状地が広がる。
この扇状地には、一級河川である那珂川・蛇尾川・箒川が存在する。
これらの地域には、扇状地特有の光景である水無川があり、普段は地表上ではなく地下を水が流れている。洪水などの水量が増えた時だけ、地表を水が流れる。
栃木県の平野と台地・丘陵地
栃木県は茨城県や埼玉県などにまたがる関東平野の北端に位置し、県南から中央に広がっている。
また県中央部には鬼怒川地溝帯があり、そこから南東方面に向かい、台地・丘陵地・低地が分布する。
下野山地や足尾山地に存在する火山の噴火により、長年にわたり火砕流が堆積した為である。
丘陵地は那珂川より北にある那須岳山麓丘陵や、鬼怒川より北の高原山山麓丘陵などが有名で、なだらかな傾斜になっている。
県中央部より南側には台地が見られ、渡良瀬川の下流域の足利市・佐野市付近や鬼怒川の南にあたる宇都宮市・下野市付近は低地をなす。
丘陵地や台地には火山灰質のロームが多く堆積し、低地には砂礫などが多く堆積するが、低地はしばしば氾濫などを繰り返してきた。
上述の通り、山地・台地・丘陵地・平地と、起伏が大きい栃木県だが、それぞれの場所で気候も異なり、様々な顔を楽しむことができる。
尚、栃木県の県庁所在地は宇都宮市であるが、県名と同名で県庁所在地でない市である栃木市が県南西部にある。(県名と同名で県庁所在地でない市は全国3市のみ。)
3 Comments
[…] 栃木県 […]
[…] 栃木県 […]
[…] 栃木県 […]