和歌山県の観光地・名所・名刹・百選と地図。
世界遺産が数多く存在し、古来より信仰の場所として、自然と融合した寺社や文化的景観が今も残り続ける和歌山県。
数多くの世界遺産や、国の名勝に数えられる那智の滝、和歌の浦や滝百選、桜名所、名城に加え、温泉地、古社寺などなど和歌山県の観光名所についての名前と解説と地図を掲載。
和歌山県の観光地・名所・名刹・百選と地図。
和歌山県の世界遺産
和歌山県は標高1,000〜2,000m級の山々が連なる紀伊山地を有している。
紀伊山地は古来より神々の住まう「霊場」として、人々の信仰の中心地となっていた。
神聖な修行の場として多くの人が訪れた「熊野三山」や「高野山」、「吉野・大峯」とそこへ至るまでの「参詣道」は、紀伊山地の自然と融合した文化的景観を残す稀有な資産として、世界遺産に登録されている。
実際に登録されているのは「紀伊山地の霊場と参詣道」という1つだが、その中に様々な寺社や自然物などが内包される遺産群となっているのも特徴である。
代表的なものは、熊野三山の関連遺産である「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」「青岸渡寺」「那智大滝」「那智原始林」や、高野山の関連遺産である「慈尊院」「丹生官省符神社」「金剛峯寺」などである。
和歌山県の特別天然記念物・国指定の名勝・三大〇〇・日本百景など
和歌山県には特別史跡が2箇所が選定されている。
「岩橋千塚古墳群」は幅広い地域に分布する古墳群で、指定地域内には約400基の古墳が所在する国内最大級の群集墳として知られている。
6世紀前後に造られたものと推定され、日本書紀や古事記に記される豪族・紀氏の墓所などと想定されている。
もう1箇所は吉野熊野国立公園にも指定されている渓谷「瀞八丁」で、断崖絶壁にへばりつくように咲くサツキを船から観光することができる。
特別史跡となっている他、日本二十五勝にも選出される景勝地としても有名である。
海と山に囲まれた和歌山県には、それぞれに国の名勝が存在する。
円月島・千畳敷・三段壁(西牟婁郡白浜町)は、美しい夕日が映える海沿いの景観が有名で、多くの人々が訪れている。
橋杭岩(東牟婁郡串本町)も、海中からそびえる大小40ほどの岩の柱が特徴的である。
万葉集にも絶景を讃える和歌が詠まれてる和歌の浦(和歌山市)も県内有数の海の名所として知られている。
国の名勝の1つである「那智の滝」(「那智大滝」)は、世界遺産や三名瀑、日本二十五勝に選出される和歌山県を代表する名勝である。那智大滝は水量、落差共に日本一の大滝で、古来から神事にも利用される歴史深い滝として、今も多くの人を惹きつけている。
また、高い透明度を誇る水と自然の力を感じる岩に囲まれた古座川は、人々の生活を支える河川でありながら、その美しさから日本百景に数えられている。
他に、「高野山」は真言宗の総本山・金剛峯寺を有し、信仰と修行の地として神聖な空気をまとう三大霊場に選出されている。
和歌山県の百選(渚、名城、滝、さくら名所)
日本の滝百選には、前述の那智の滝(那智勝浦町)の他に、桑ノ木の滝(新宮市)、八草の滝(白浜町)が選出されている。
雄大な太平洋に面する和歌山県は、海岸線にも絶景が数多く存在している。
白崎海岸(日高郡由良町)は日本のエーゲ海とも呼ばれ、石灰岩でできた真っ白な岩と青い海のコントラストが魅力。
県内有数のリゾート地として有名な白良浜(西牟婁郡白浜町)は名前の通り白い砂浜が特徴で、温暖な気候と合わせて夏は海水浴で賑わっている。
和歌山県には日本さくら名所に選出されている場所が3箇所ある。
根来寺(岩出市)と七川ダム湖畔(古座川市)の桜も有名だが、特に紀三井寺(和歌山市)は早咲きの桜の名所として有名で、長い階段の上にある境内からは和歌浦湾を一望しながら桜を楽しむことができる。
和歌山城(和歌山市)は日本の100名城に選出されている城で、江戸幕府の将軍を排出した紀州徳川家の居城として知られている。
続日本100名城として選ばれている新宮城(新宮市)は現在は城跡となっているが公園として整備されており、「和歌山県朝日夕日百選」に選ばれる景勝地となっている。
和歌山県の古社寺・名刹と温泉地
和歌山県には多くの温泉があり、海や山の景観を満喫できる温泉地が数多く所在している。
山間地に位置する湯の峰温泉郷は4世紀に発見された日本最古の温泉の1つで、歴代の上皇が多く訪れたことで有名になった温泉地である。
現在も温泉地らしい情緒を色濃く残す名湯として、多くの人が訪れている。
海沿いの温泉地として有名な勝浦温泉は太平洋の大海原を眺めながら温泉を満喫でき、世界遺産の那智の滝などと近いこともあり、多くの観光客が訪れるエリアとなっている。
1 Comment
[…] JAPANESE PAGE(Wakayama prefecture) […]