【関西3府県】日本全国の国宝指定建造物一覧。日本地図2分割

国宝のうち、建造物の国宝の所在地をプロットした記事です。

数の問題で、滋賀県、京都府、奈良県の関西3府県と、それ以外の都道府県の2分割となりました。

その関西3府県編です。

地図の分割上、この記事では滋賀県、京都府、奈良県に所在する国宝(建造物)を掲載しています。

関西3府県以外の全国編は別記事です。

 

【関西3府県】日本全国の国宝指定建造物一覧。日本地図2分割

日本の国宝建造物(関西3府県)
日本の国宝建造物(関西3府県)

滋賀県の国宝建造物

都久夫須麻神社 (滋賀県長浜市)
<国宝>本殿
琵琶湖の竹生島にある神社。一岐島姫命、宇賀福神、龍神を祀る。
宝厳寺 (滋賀県長浜市)
<国宝>唐門
琵琶湖の竹生島にある真言宗の寺院。
彦根城 (滋賀県彦根市)
<国宝>天守、附櫓、多聞櫓
滋賀県彦根市にある、江戸時代の彦根藩の政庁、天守、櫓、多門櫓が国宝。国宝天守の一城。
西明寺 (滋賀県犬上郡甲良町)
<国宝>本堂、三重塔
滋賀県甲良町の浄土宗寺院。平安時代創建。行基が開いたと伝わる。
常楽寺 (滋賀県湖南市)
<国宝>本堂、三重塔
滋賀県湖南市の天台宗の寺院。本尊は千手観音。700年代初めに創建とされる。本堂と三重塔が国宝。
善水寺 (滋賀県湖南市)
<国宝>本堂
滋賀県湖南市の天台宗の寺院。本尊は薬師如来。本堂が国宝に指定されている。
長寿寺 (滋賀県湖南市)
<国宝>本堂
滋賀県湖南市の天台宗の寺院。奈良時代の天平年間に建立とされる。地蔵菩薩を本尊とし、本堂や弁天堂が国宝。
御上神社 (滋賀県野洲市)
<国宝>本殿
滋賀県野洲市の神社。神社本庁別表神社。主祭神は天之御影命。神体として「近江富士」とも称される三上山を祀っており、藤原秀郷のムカデ退治伝説でも知られる。
大笹原神社 (滋賀県野洲市)
<国宝>本殿
滋賀県野洲市にの神社、主祭神は須佐之男命と櫛稲田姫命。本殿が国宝。東山文化の粋を極める華麗な彫刻が施されている。
苗村神社 (滋賀県蒲生郡竜王町)
<国宝>西本殿
滋賀県蒲生郡竜王町に位置する神社。西本殿が国宝。東本殿は重要文化財に指定。主祭神は那牟羅彦神、那牟羅姫神、国狭槌尊。縁結びや商売繁盛、五穀豊穣などのご利益があるとされる。
石山寺 (滋賀県大津市)
<国宝>多宝塔、本堂
滋賀県大津市石山寺に位置する寺院。東寺真言宗の総本山。石山寺多宝塔などが国宝。8世紀創建で、景観の美しさで知られる。紅葉の名所で「枕草子」や「紫式部日記」、「和泉式部日記」などの文学作品にも登場した。本堂は複雑な構造を持ち、現存する本堂は11世紀に再建されたもの。
園城寺(三井寺) (滋賀県大津市)
<国宝>金堂、新羅善神堂、勧学院客殿、光浄院客殿
大津市にある歴史的な寺院。天台寺門宗の総本山。別名に三井寺の名がある。火災や紛争などの困難に直面しながらも、美しい庭園や様々な建物、鐘楼や塔などがあり、観光客や巡礼者を引きつける。
金剛輪寺 (滋賀県愛知郡秦荘町)
<国宝>本堂
滋賀県愛荘町松尾寺に位置する天台宗の仏教寺院。紅葉で有名。奈良時代に起源を持ち、何度も再建や修復が行われてきた。寺院の庭は国の名勝に指定されている。
延暦寺 (滋賀県大津市)
<国宝>根本中堂
滋賀県大津市に位置する仏教寺院で、天台宗の総本山として知られる。最澄によって788年に創建。1994年に世界遺産に指定された。寺院は東塔、西塔、横川の三つのセクションに分かれている。
日吉大社 (滋賀県大津市)
<国宝>西本宮本殿、東本宮本殿
日吉大社は滋賀県大津市に位置する神社。日本全国に約3,800の日吉、日枝、山王神社の本社となっている。大黒天と大山積命の二柱の主神を祀っている。
都久夫須麻神社本殿
都久夫須麻神社本殿
彦根城天守
彦根城天守
園城寺(三井寺)金堂
園城寺(三井寺)金堂
日吉大社東本宮本殿
日吉大社東本宮本殿

京都府の国宝建造物

八坂神社 (京都府京都府京都市)
<国宝>本殿
別名を祇園神社。京都に位置する神社で、八坂の主神社として知られ、毎年の祇園祭が有名。創建は7世紀にさかのぼり、スサノオの神を祀る。
高山寺 (京都府京都市)
<国宝>石水院(五所堂)
京都市右京区梅ヶ畑に位置する仏教寺院で、「鳥獣戯画」をはじめ文化財を所蔵。歴史は奈良時代にさかのぼり、鎌倉時代に再興。
賀茂別雷神社 (京都府京都市)
<国宝>本殿・権殿
賀茂別雷神社は、京都市北区に位置する神社で、平安京の建設以前から存在している古い神社の一つ。賀茂氏の氏神で主祭神は賀茂別雷命。神社の境内には、美しい庭園や池があり、四季折々の風景を楽しむことができる。
大徳寺 (京都府京都市)
<国宝>方丈及び玄関、唐門
1325年に創建された京都の仏教寺院で、臨済宗大覚寺派の本山。茶の湯の文化において大きな影響を持った。その大きな規模と歴史的重要性で知られ、多くの建物や塔頭を持っている。
大仙院 (京都府京都市)
<国宝>本堂
京都府京都市北区にある臨済宗の大徳寺内に位置する塔頭寺院。1509年に大徳寺76世住職古嶽宗亘によって創建される。
龍光院 (京都府京都市)
<国宝>書院
臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭。国宝・重要文化財の建物や美術品を多数有するが、非公開であり、観光を目的とした拝観は一切受け付けておらず、特別公開の類も行っていない、拝観謝絶の寺院である。
仁和寺 (京都府京都市)
<国宝>金堂
京都の仏教寺院で、世界遺産。真言宗御室派の総本山。創建は9世紀に光孝天皇と次代の宇多天皇によるもの。徳川家光に再興されている。寺院では時折、ライブパフォーマンスや、将棋・囲碁のトーナメントも開催されている。
広隆寺 (京都府京都市)
<国宝>桂宮院本堂
京都の仏教寺院で、弥勒菩薩像と聖徳太子との関連で著名。京都での最古の寺院の一つとして知られる。日本の法隆寺には、国宝に指定されている二つの弥勒菩薩像があります。赤松の木で作られた宝冠弥勒像と飛鳥時代の宝冠弥勒像があります。平安時代に寺の主要な神が薬師如来に変わり、薬師如来像も収められています。奈良の法隆寺の奥の院エリアには、楓の別宮、講堂、鐘楼地蔵堂、薬師堂などのさまざまな建物や像があります。9世紀に起源を持つ牛祭りも言及されています。正確な要約を提供するのは難しいとも述べられています。
北野天満宮 (京都府京都市)
<国宝>本殿・石の間・拝殿・楽の間
京都の著名神社。学問の神として知られる菅原道真公を祀る。学業の成功を求める学生たちの人気のある目的地。一般的に「天神さん」や「北野さん」として知られている。
大報恩寺 (京都府京都市)
<国宝>本堂(千本釈迦堂)
京都市上京区にある真言宗智山派の寺院で、千本釈迦堂と通称される。おかめの物語や、12月の風物詩である大根焚きで知られる。
賀茂御祖神社 (京都府京都市)
<国宝>東本殿・西本殿
京都府京都市左京区下鴨にある神社。通称「下鴨神社」。玉依姫命、賀茂建角身命を主祭神とし、崇神天皇7年頃の創建とされる。祭事に流鏑馬行事や葵祭など。
慈照寺 (京都府京都市)
<国宝>銀閣、東求堂
京都府京都市左京区にある銀閣寺として知られる寺院。臨済宗相国寺派の寺院で銀閣と呼ばれるのは観音殿の事。1490年足利義政によって創立。
南禅寺 (京都府京都市)
<国宝>方丈
京都府京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の寺院。全国の禅寺の中で最も高い格式を持つ。境内に琵琶湖疎水の水路閣がある。
二条城 (京都府京都市)
<国宝>二の丸御殿(6棟)
京都市中京区に位置し、徳川家康によって築かれた江戸時代の平城。日本の歴史の重要な場面で使用され、特に徳川幕府の始まりと終わりの場所として知られる。
西本願寺 (京都府京都市)
<国宝>唐門、阿弥陀堂、御影堂、飛雲閣など
京都市下京区に位置する浄土真宗本願寺派の寺院で。親鸞の廟堂として1272年に創建され、豊臣秀吉の寄進により現在地に移転。新選組が一時期屯所を構えた歴史も持つ。
知恩院 (京都府京都市)
<国宝>三門、御影堂(本堂)
知恩院は、京都市東山区に位置する浄土宗の総本山の寺院。法然上人開山。大伽藍が江戸幕府の援助で造営されるなど徳川将軍家との関連も深い。
清水寺 (京都府京都市)
<国宝>本堂
京都市東山区にある、北法相宗の大本山。本尊は十一面千手観世音菩薩。平安京遷都以前からの歴史を持ち、京都の主要な観光地として有名。
豊国神社 (京都府京都市)
<国宝>唐門
京都市東山区に位置しており、主祭神として豊臣秀吉を祀る。豊臣家が滅亡後、徳川家康により一時廃絶となるも、明治天皇の勅命により再興された。
蓮華王院 (京都府京都市)
<国宝>(三十三間堂)本堂
京都府京都市東山区にある天台宗の寺院。三十三間堂の名称で知られる。後白河上皇が自身の離宮内に創建。平清盛が建立の資材協力を行った。蓮華王院の名称は本尊の千手観音の別称「蓮華王」に由来。
妙法院 (京都府京都市)
<国宝>庫裏
京都市東山区に位置する天台宗の寺院で、本尊は普賢菩薩。開山は最澄とされる。皇族や貴族の子弟が歴代の住持となる「門跡」として名高い。後白河法皇や豊臣秀吉との関連も深い。
東福寺 (京都府京都市)
<国宝>三門、竜吟庵方丈
京都市東山区に位置する臨済宗東福寺派の大本山の寺院。本尊は釈迦如来。創建は1236年。紅葉の名所としても有名。
教王護国寺(東寺) (京都府京都市)
<国宝>五重塔、金堂、大師堂(西院御影堂)、蓮花門
京都府京都市南区の真言宗の総本山。本尊は薬師如来。真言宗の根本道場として知られ、教王護国寺とも呼ばれる。毎月21日の御影供の日には境内に骨董市が立ち、「弘法市」「弘法さん」として親しまれている。
観智院 (京都府京都市)
<国宝>客殿
京都府京都市南区の東寺の塔頭寺院。東寺真言宗の別格本山としての地位を持っている。
醍醐寺 (京都府京都市)
<国宝>五重塔、金堂
京都市伏見区に位置する真言宗醍醐派の総本山。本尊は薬師如来で、874年創建。京都市街の南東に広がる醍醐山に広大な境内を持ち、豊臣秀吉による「醍醐の花見」が行われた地としても知られる。
醍醐寺 (京都府京都市)
<国宝>薬師堂、清滝宮拝殿
同上(こちらは醍醐山の山頂)。1434年再建の懸造りの拝殿、1121年再建檜皮葺きの薬師堂などが国宝指定。
三宝院 (京都府京都市)
<国宝>唐門、表書院
京都府京都市伏見区醍醐にある真言宗醍醐派の寺院。 門跡寺院で、総本山醍醐寺の塔頭、本坊的な存在。本尊は弥勒菩薩。鳥羽上皇、足利尊氏との関連が深い。
法界寺 (京都府京都市)
<国宝>阿弥陀堂
京都市伏見区日野西大道町に位置する真言宗醍醐派の寺院。開山は最澄とされる。日野家の氏寺で、平安時代後期に日野資業によって創建。国宝の阿弥陀堂や重要文化財の薬師堂があり、親鸞の生誕地としても知られる。
光明寺 (京都府綾部市)
<国宝>二王門
京都府綾部市にある真言宗醍醐派の寺院。本尊は千手観音。聖徳太子による創建とも伝わる歴史がある。国宝の二王門は1242~1253年に建立。寺の歴史は古く、多くの再建と修理を経て現在に至る。綾部西国観音33番の札所。
平等院鳳凰堂 (京都府宇治市)
<国宝>中堂・両翼廊(南・北)・尾廊
京都府宇治市にある寺院で、本尊は阿弥陀如来。開基は藤原頼通、開山は明尊。17世紀以来、天台宗と浄土宗を兼ねており、現在は特定の宗派に属していない。国宝の鳳凰堂は、11世紀以来の建造物や文化財を中心に、当時の思想や文化を伝えている。世界遺産。
宇治上神社 (京都府宇治市)
<国宝>拝殿、本殿
京都府宇治市宇治山田に位置する神社で、式内社に列されている。本殿が国宝に指定されており、2004年の年輪年代測定調査によると、本殿は1060年頃の建造とされる。現存する神社建築の中で最古。
石清水八幡宮 (京都府八幡市)
<国宝>本殿・瑞籬・幣殿及び舞殿、廻廊(3棟)、東門・西門、楼門など
京都府八幡市の旧称「男山八幡宮」。二十二社(上七社)の1つで、二所宗廟の1つ。宇佐神宮、筥崎宮と共に日本三大八幡宮の1つ。本殿を含む建造物10棟が国宝。
妙喜庵 (滋賀県乙訓郡大山崎町)
<国宝>書院及び茶室
京都府乙訓郡大山崎町にある臨済宗東福寺派に属する仏教寺院。明応年間(1492-1501年)に開創された。開山は東福寺開創聖一国師法嗣・春嶽士芳。
海住山寺 (京都府木津川市)
<国宝>五重塔
京都府木津川市の真言宗智山派の寺院。本尊は十一面観音。奈良時代の創建を伝え、鎌倉時代に貞慶によって重要な発展を遂げた。
浄瑠璃寺 (京都府木津川市)
<国宝>三重塔、本堂
京都府木津川市の真言律宗の寺院。本尊は九体阿弥陀仏・薬師如来。平安末期の本堂や三重塔が残り、平安朝寺院の雰囲気を今に伝える。
八坂神社本殿
八坂神社本殿
仁和寺 金堂
仁和寺 金堂
清水寺 本殿
清水寺 本殿
教王護国寺 金堂
教王護国寺 金堂
教王護国寺 五重塔
教王護国寺 五重塔
平等院鳳凰堂
平等院鳳凰堂
石清水八幡宮 本殿
石清水八幡宮 本殿

 

 

奈良県の国宝建造物

東大寺 (奈良県奈良市)
<国宝>金堂、転害門、南大門、二月堂など
奈良県奈良市にある、華厳宗の大本山。8世紀前半に創建され、良弁によって開山、聖武天皇によって開基。本尊は盧舎那仏(奈良大仏)で、金光明四天王護国之寺という別称も持つ。金堂(大仏殿)、南大門、盧舎那仏などが国宝に指定。
正倉院 (奈良県奈良市)
<国宝>正倉
奈良県奈良市の校倉造の大規模な正倉。聖武天皇・光明皇后ゆかりの品などを収蔵。1997年に国宝に指定され、「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産に登録。
唐招提寺 (奈良県奈良市)
<国宝>金堂、経蔵、鼓楼、講堂など
奈良県奈良市の寺院。唐僧・鑑真が759年に創建。初めは「唐律招提」と称し、「唐の律を学ぶ道場」の意だった。鑑真による唐の仏教文化の日本伝播の重要拠点。
興福寺 (奈良県奈良市)
<国宝>五重塔、三重塔、北円堂、東金堂
奈良県奈良市にある法相宗の大本山で、南都七大寺の一つ。藤原氏ゆかりの寺院で、世界遺産「古都奈良の文化財」の一部。主な本尊は釈迦如来。
元興寺極楽坊 (奈良県奈良市)
<国宝>五重小塔、禅室、本堂
奈良県奈良市の真言律宗、西大寺末寺。もともとは蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺(飛鳥寺)が平城京遷都に伴って移転した寺院であった。元興寺子院極楽坊の系譜を引き、鎌倉時代から独立。南都七大寺の1つ。
十輪院 (奈良県奈良市)
<国宝>本堂
奈良県奈良市の古義真言宗の寺院。元は元興寺の子院だった。本尊は地蔵菩薩。
薬師寺 (奈良県奈良市)
<国宝>三重塔(東塔)、東院堂
奈良県奈良市にある法相宗の大本山で、南都七大寺の一つ。本尊は薬師三尊。1998年に世界文化遺産に登録。680年、天武天皇が開基。
海龍王寺 (奈良県奈良市)
<国宝>五重小塔
奈良県奈良市にある真言律宗の寺院。本尊は十一面観音。光明皇后の皇后宮の北東隅に建てられ、隅寺の別称がある。平城宮跡の東方、法華寺の東北に隣接。
秋篠寺 (奈良県奈良市)
<国宝>本堂
奈良県奈良市の単立の寺院。本尊は薬師如来。伎芸天像と国宝の本堂で知られる。奈良時代の法相宗の僧・善珠の創建とされ、秋篠氏の氏寺といわれているが正確な創建時期や創建の背景は不明。
春日大社 (奈良県奈良市)
<国宝>本社本殿
奈良県奈良市にある神社本庁の別表神社。旧社格は官幣大社。主祭神は武甕槌命。全国に約1,000社ある春日神社の総本社。奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するため創建。
新薬師寺 (奈良県奈良市)
<国宝>本堂
奈良県奈良市の華厳宗の寺院。山号は日輪山。本尊は薬師如来。開基は光明皇后または聖武天皇。奈良時代には南都十大寺の一つ。
般若寺 (奈良県奈良市)
<国宝>楼門
奈良県奈良市般若寺町に位置する真言律宗の寺院。本尊は文殊菩薩で、「コスモス寺」とも呼ばれている。東大寺大仏殿や正倉院の北方に位置し、奈良時代から存在している重要な道、京街道に面している。創立時期や創立者については不明も、古瓦の出土から奈良時代の存在が確認されている。
圓成寺 (奈良県奈良市)
<国宝>春日堂・白山堂
奈良県奈良市忍辱山町にある真言宗御室派の寺院で、本尊は阿弥陀如来。仏師運慶の最初期の作品である国宝・大日如来像を所蔵し、紅葉の名所としても知られている。円成寺の創建については、奈良時代や延喜年間の創建を伝える伝承があるものの、詳細は不明。
霊山寺 (奈良県奈良市)
<国宝>本堂
奈良県奈良市中町にある真言宗の大本山。本尊は薬師如来。創立者は行基と菩提僊那で、寺名は「りょうせんじ」と読むが、地元では複数の呼称がある。富雄川沿いに位置し、戦乱を逃れて古い面影を残している。また、世界のバラを集めたばら庭園で有名。
法隆寺 (奈良県生駒郡斑鳩町)
<国宝>五重塔、金堂、綱封蔵、大講堂など
奈良県生駒郡斑鳩町にある聖徳宗の総本山の寺院です。本尊は釈迦如来。創建は7世紀で、古代寺院の姿を現在に伝える重要な仏教施設で、聖徳太子ゆかりの寺院。境内は約18万7千平方メートルに及び、現存する世界最古の木造建築物群がある。
法起寺 (奈良県生駒郡斑鳩町)
<国宝>三重塔
奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある聖徳宗の寺院で、本尊は十一面観音。古くは岡本寺、池後寺とも呼ばれ、聖徳太子による建立とされていますが、寺の完成は太子の没後数十年後とされている。
長弓寺 (奈良県生駒市)
<国宝>本堂
奈良県生駒市にある真言律宗の寺院で、本尊は十一面観音。開山は行基とされている。国宝の本堂は、鎌倉時代の密教仏堂の代表作として知られる。創建については複数の説があり、定説は存在しない。聖武天皇が不運な長弓父子を哀れんで行基に寺の建立を命じたという伝説がある。
當麻寺 (奈良県葛城市)
<国宝>本堂(曼荼羅堂)、三重塔(東塔)、三重塔(西塔)
奈良県葛城市にある寺院で、飛鳥時代に創建されたと伝えられている。この寺院は、日本最古の絹本著色の曼荼羅である当麻曼荼羅で知られ、歴史的にも文化的にも重要な場所。當麻寺は、古くからの信仰を集めており、その歴史や文化財を今に伝えている。
石上神宮 (奈良県天理市)
<国宝>拝殿、摂社出雲健雄神社拝殿
奈良県天理市に位置し、日本の歴史上非常に古い神社の一つ。『古事記』や『日本書紀』にも記述があり、古代軍事氏族である物部氏によって祭祀。ヤマト政権の武器庫としての役割も果たしていたとされ、伊勢神宮と同様に非常に古い神宮号を持つことで知られている。また、斎宮が存在したという説もあり、その歴史的重要性は非常に高い。
宇太水分神社 (奈良県宇陀市)
<国宝>本殿
奈良県宇陀市菟田野古市場にある神社。大和地方の東西南北に祀られている四水分神社の一つで、宇太水分神社は東の神社に位置している。他の三つの神社は都祁水分神社、葛木水分神社、吉野水分神社。
室生寺 (奈良県宇陀市)
<国宝>五重塔、金堂、本堂(灌頂堂)
奈良県宇陀市の室生地域、三重県境に近い山岳寺院。宇陀川の支流、室生川の北岸に位置し、室生山の山麓から中腹にかけて堂塔が点在している。平安時代前期の建築物や仏像が多く残されており、シャクナゲの名所としても有名。平安時代を通じて興福寺の別院としての性格を強く持ち、山林修行の場や諸宗の学問道場としての役割を担った。中世以降は密教色を強めたものの、興福寺の末寺であり続け、江戸時代になり真言宗寺院となり、「女人高野」という別称が付けられたこともある。これは、女性の参詣が許されていたことに由来し、高野山が女人禁制であったため、女性にとっての代替地となっていた。
長谷寺 (奈良県桜井市)
<国宝>本堂
奈良県桜井市初瀬に位置する真言宗豊山派の総本山寺院。山号は豊山、院号は神楽院で、本尊は十一面観音。開山は道明とされ、西国三十三所の第8番札所。4月下旬から5月上旬にかけては150種類以上、7,000株の牡丹が満開になり、長谷寺は古くから「花の御寺」として知られている。
金峯山寺 (奈良県吉野郡吉野町)
<国宝>二王門、本堂
奈良県吉野郡吉野町吉野山に位置する金峯山修験本宗の総本山寺院。かつては「山下の蔵王堂」として知られ、本尊は蔵王堂に安置される蔵王権現立像3躯。この本尊は日本最大の秘仏としても知られ、中尊は約7メートルの巨像で、普段は非公開。現存する蔵王堂は豊臣秀吉の寄進により1590年に再建されたもので、蔵王権現立像の造仏は南都仏師の宗貞・宗印兄弟によるもの。
栄山寺 (奈良県五條市)
<国宝>八角堂
奈良県五條市にある真言宗豊山派の寺院。藤原不比等の長子である藤原武智麻呂によって創建されたと伝えられている。本尊は薬師如来。奈良時代の建築である八角堂が国宝として知られており、古くは前山寺と呼ばれていた。栄山寺の歴史は現代の五條市にあたる阿陀郷という地域に遡り、「阿陀」の地名は万葉集にも見られ、式内社の阿陀比売神社が存在するなど早くから開けた地域だった。
東大寺金堂(大仏殿)
東大寺二月堂
東大寺南大門
唐招提寺 金堂
般若寺 楼門
法起寺 三重塔
金峰山寺 本堂

 

 

関西3府県以外の全国編は別記事です。

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