世界遺産の島「奄美大島」と周辺の島々の地理や観光スポットと地図。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として、世界自然遺産に登録されている奄美大島と、その周辺の島々を含めた奄美群島。九州最南端の佐多岬から310㎞南南西に位置し、海に囲まれ独特の生態系を持っている。
奄美大島や徳之島の世界自然遺産構成資産と、ハートロックやマテリヤの滝、アランガチの滝などの自然観光スポットと地理について、プロットした地図と解説を掲載。
世界遺産の島「奄美大島」と周辺の島々の地理や観光スポットと地図。
奄美群島の地理。
奄美群島は、奄美大島、加計呂麻島、与路島、請島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島の有人島と、その他いくつかの無人島からなる群島である。
九州の最南端、佐多岬から奄美大島まで310㎞の距離にあり、温暖で雨が多く亜熱帯気候に属している。
奄美大島や徳之島は火山性の島で起伏が多く海岸線も入り組んでいるが、喜界島や沖永良部島、与論島はサンゴ礁由来の島で起伏がすくなく平坦な地形のため川が少ない。
世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」
奄美大島と徳之島は世界自然遺産に登録されている。生物の多様性が評価された登録で、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコ、ルリカスケ、ノグチゲラなどの絶滅危惧種が生息している。
構成資産としては、奄美大島では金作原原生林、湯湾岳、油井岳、烏帽子山、ヤクガチョボシ岳、フナンギョの滝が登録されている。
同様に、徳之島では北部エリアと中部エリアに区分けされており、北部エリアでは天城岳、三方通岳、大城山、馬鞍岳、南部エリアでは井之川岳、丹発山、犬田布岳、剥岳が登録されている。
奄美大島や徳之島、周辺島々の海岸や湾、滝など
奄美大島や加計呂麻島は上述の通り火山に由来する島で、起伏に富み、海岸線も入り組んでいる。
奄美大島には、北部に龍郷湾や笠利湾、奄美クレーターと呼ばれる湾があり、倉崎海岸や打田原ビーチといった美しい海岸景勝地を作っている。
それらの南側の海岸線にはビラ・ビーチが広がり、そこにはパワースポットとなっているハート形の潮溜まり「ハート・ロック」がある。
北側の海岸線には、奄美市中心部からほど近い大浜海浜公園や、国直海岸などがある。
島の西部になると、対岸の加計呂麻島との間に入り組んだ海岸線がある。加計呂麻島には薩川湾、諸鈍湾、奄美大島側には伊須湾やホノホシ海岸、ヤドリ浜自然海水浴場などがある。
奄美大島と加計呂麻島は上述の通り起伏の多い島のため滝も多く、マテリヤの滝やアランガチの滝、世界遺産の構成資産であるフナンギョの滝などが有名。
加計呂麻島には喜入の滝などがある。
奄美群島のそのほかの観光地。
滝や海岸、湾などに加え、奄美群島では、世界遺産の金作原原生林のような亜熱帯気候に由来する森や南国の銘木が観光地となっている。
奄美大島には島の中部南海岸の住用湾には、住用のマングローブがあり、道の駅「黒潮の森マングローブパーク」を拠点としたマングローブ観光ができる。
奄美大島の東に浮かぶ喜界島には、魔女の木と呼ばれる独特の雰囲気をもつガジュマルの木がある。
魔女の木
加計呂麻島には、二本並んで枝を伸ばすデイゴの巨木「夫婦デイゴ」や「於斉のガジュマル」と呼ばれるガジュマルの巨木などがある。
また、加計呂麻島には、奄美大島と加計呂麻島の間の大島海峡を防衛するために設置された砲台跡が、現在は公園として整備されている。
一番砲台跡、二番砲台跡、四番砲台跡とあり、いずれも海峡を行きかう船を見下ろすビューポイントである。
(外部リンク)あまみ大島観光物産連盟「のんびり奄美」